個の時代が進む21世紀-高林秀亘

三菱自動車i-アイは軽自動車史上、最初で最後の名車だと思う

三菱i(アイ)

2013年6月、三菱自動車のi(アイ)が生産終了となりました。

i(アイ)は2006年に登場してから7年間にわたり生産され、軽自動車としては異例とも言えるロングライフでした。

背高ノッポの軽自動車ばかりが人気を集めている中で、非常に凝った設計のMR/ミッドシップi(アイ)は異色の存在でした。

 

異彩を放つボディデザイン

 

三菱アイ-MITSUBISHI i

 

軽自動車は、ボディサイズと排気量が厳しく規制されているため、どの軽自動車も外寸は同じ。

室内空間を広げるためには、天井を高くするしかありません。よって、今日の軽自動車は、トールワゴンモデルが多いです。

その中で、三菱i(アイ)の車高は160cm。

アイは普通のセダンやハッチバック、ワゴンと比べると、頭が一つ飛びぬけている感はあるものの、360度どこからアイのボディを眺めても「卵」を横に倒したテーマデザインは独創的。

おそらく、世界中の自動車デザイナーから、高く評価されたボディデザインだと思います。

 

RRに近いMR

そして、アイの最大の特徴は、エンジンがリヤに搭載されています。エンジンは前ではなく、後ろに搭載。

独創的なボディデザインを実現するために、フロントにエンジンを搭載できなくなったのでしょうか。また開発当時、メーカーが電気自動車i-MiEVも視野に入れていたのかもしれません。

 

リヤにエンジンを搭載したクルマは歴史上、数少なく、日本車ではHONDA NSX、ビート、S660、TOYOTA MR-S、MR-2、SUBARU サンバーくらいでしょうか。

外車ではポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニといったスペシャルなクルマばかり。

 

三菱自動車はアイをMR(ミッドシップ)と表現していますが、アイのエンジンマウントの位置からも、RRに近いMRです。よって、リヤのラゲッジルーム空間が天地方向に犠牲となっていて、フロントには12Vバッテリーが搭載されいます。

エンジンルームへアクセスするには、まずリヤゲートを開けて、次に吸音材付のエンジンカバーを開ける必要があります。

 

三菱 i(アイ)

 

他の軽やコンパクトとは一線を画すシャーシ

角形のラダーフレームに近い補強材が車体後部から左右フロントセクションまで伸び、フロントはサブフレーム付。

アイのホイールベースは長いため、車体の曲げ剛性を確保するための設計でしょう。

更に、車体フロア下を覗くと、全面アンダーパネルが標準装備。リヤサスペンションは、ごつい鉄パイプ製のドディオン式。

更に、細かく観察していくと、ドライブシャフトが左右等長。4WD仕様のアイは、フロントのドライブシャフトも左右等長。世界広しと言えども、まるでレーシングカーのような設計のマイクロカーが他に存在するのでしょうか?

冷却のためのコンデンサーとラジエーターはフロントセクションに装着するしかないため、エンジンの冷却水はラジエーターまで、豪華なステンレス製のパイプの中を通っています。このため、アイの冷却水の量は、軽自動車としては多めの6L以上です。

 

軽Topクラスのシャーシ剛性&ボディ剛性

三菱アイ-MITSUBISHI i

 

三菱はこのシャーシをベースにして、小型スポーツカーや大径タイヤを履く4WDでも作る予定があったのでしょうか。

アイは軽自動車では有り得ないほどコストがかけられたシャーシを持ち、シャーシを含めたボディ剛性感は、歴代軽自動車の中でトップクラスだと思います。

 

このアイのタイヤはフロントとリヤでサイズが違います。

アイは車体後部に重いエンジンを搭載しているため、リヤタイヤのサイズ(175/55R15)はフロントタイヤ(145/65R15)より太く設定されています。実のところ、これは、オーバーステア対策。

アイは、まるで小さなRRポルシェのよう。

 

引き締まったサスペンション

かつて、マガジンで「アイの乗り心地はソフト」という評価が見られました。実際、アイの足は決してソフトとは言えません。むしろ、アイの足は引き締まったサスペンションの部類に入ります。

4本のショックアブソーバーの減衰力は伸び、縮み共に高めですし、スプリングもそれなりのレートでしょう。スポーツカーやドイツ車の乗り味が好みであれば、アイのサスペンションに違和感を抱くことは無いと思います。

車高が高い自動車の場合、ロールを抑えるためにサスペンションを固めざるを得ません。

 

アイのリヤには「175/55R15」という、イエローナンバー車としては太い偏平タイヤが純正装着されています。リヤタイヤのグリップ力が上がるため、ロールを抑えるためには、足を締める必要があります。

アイのような背が高いMR車の場合、サスペンションが欧州車的になる典型例でしょう。

 

峠道でも安心

峠道-ワインディングロード

 

アイは、アンダーステアが強めです。

険しい峠道で、アイはカーブのターンインからフロントタイヤからスキール音が出っぱなしでコーナーを立ち上がっていきます。

アイはRRに近いMRですから、意図的にこのようなステア特性にセットされています。アイは万人が乗る自動車ですから、これはメーカーが考えたセットアップの答えなのでしょう。

 

アイで険しい峠道をそれなりのペースで走行しても、ロール量が抑制されているため、不安要素はありません。

 

アイの前後重量配分の比率は、F45:R55。

アイのようなフロントが軽いMR, RRでスムースにカーブを曲がるコツとして、ターンインでブレーキを残していきます。カーブに差し掛かってステアリングを操舵しつつ、ブレーキを残していきます。

フロントタイヤに荷重を与えながらターンインすることで、アイは綺麗に曲がっていきます。

少々、ドライビングにコツが必要かもしれませんが、フェラーリやポルシェオーナーになったつもりで!?マイクロ・アイをドライブしましょう。

 

三菱アイ(NA)の燃費

ガソリンメーター3気筒MIVEC、NAエンジンを搭載するアイの燃費は、街乗りで13~14km/L。

冬場の近距離走行の繰り返しでは、燃費はこれより悪化します。

アイのトランスミッションはATで車重が900kgに達しますから、Kとしてはやや重め。また、冷却水の量が6L以上ですから、冷却系を含めた冷却損失が大きいのが難点かもしれません。

 

アイは降雪地で、片道5~10分程度の短距離走行を繰り返す使用環境には、あまり向いていないでしょう。何故なら、MR(RR)という構造上、冷却水の量が多く、水温が上昇するまで時間がかかるからです。よって、冬場のヒーターが立ち上がるまで、少々時間が必要です。

なお、走行時間が片道10分以上でしたら、問題はありません。

 

アイのバッテリー交換

三菱アイはKカーということもあり、バッテリーサイズは標準的。バッテリー交換はDIYでもカンタンに可能です。

下記リンク先「●▲B〇△L」のネットショップは「送料無料」、「廃バッテリー無料回収」を実施中です。

 

12Vバッテリー バッテリーサイズ 5時間率

容量(Ah)

L/R
標準 34B19L
190×129×203mm 27 Ah L
標準 42B20L
200×129×203mm 30Ah L
寒冷地 44B19L
190×129×203mm 30Ah L
寒冷地 44B20L
200×129×203mm 30Ah L

※サイズアップのすすめ

標準バッテリー「34B19L」を「42B19L」のように、物理的なバッテリーの寸法はほぼ同じながら、より大きな容量のバッテリーに交換することをサイズアップと言います。これにより、バッテリーの蓄電量が増えるため、電装系の信頼性が向上します。

 

※詳細なバッテリーサイズ

三菱アイの詳細なバッテリーサイズはこちらで確認できます

 

 

アイのタイヤ選択は慎重に

アイのタイヤは、前後共に特殊サイズということもあって、市場にはそれほど多くは流通していないようです。店舗で確認しても、選択肢は1ブランドだけ、あるいは在庫を置いていない店もあります。

それが理由なのか、アイ用タイヤの価格はKとしては割高で、メジャーブランドを選択すると4本で30,000~40,000円が目安となるでしょう。

 

そして、何故かアイのフロントタイヤはリヤより摩耗が早めです。(据え切りは一切無し。)

アイのリヤタイヤは50,000km近くはもつのに対して、フロントタイヤは20,000~25,000km以内で要交換となります。安全のために、フロントタイヤは20,000km前後で交換した方がいいでしょう。

 

ナンカン/Nankang AS-1

Nankang AS-1/ナンカンAS-1(145/65R15)タイヤ

Nankang AS-1/ナンカンAS-1

 

 

Myアイは近距離専用車ということもあって、タイヤの溝があればOKですし、ブランドのこだわりはありません。そこで、前回のタイヤ交換時、通販でタイヤを購入しました。

 

ブランドは”ナンカン/Nankang AS-1″。

このナンカンは日本市場で人気が高まりつつある、台湾メーカーのタイヤ。前後タイヤ4本の合計金額は¥16,000くらい。これに、送料とタイヤ交換工賃がプラスされます。

それでも、メジャーブランドタイヤと比べると約50%OFFでタイヤ交換ができます。

 

ナンカン/Nankang AS-1レビュー

台湾製のタイヤであっても、ドライ&ウエット、高速道路まで、実用上まったく問題はありません。アイはアンダーステアが強いため、フロントタイヤは「155/60R15」をチョイスしています。

 

AS-1のトレッドパターン↑からも分かるように、AS-1はコンフォートタイヤですから、パターンノイズは十分抑えられています。

AS-1はアイの純正タイヤ(ダンロップ)やBS系と比べて、サイドウォール(タイヤの側面)が若干柔らかめですから、乗り心地が若干しなやかになります。

AS-1の耐摩耗性はメジャーブランドと比較して若干短いものの、価格が安いですからコストパフォーマンスは高いと思います。

 

三菱i(アイ)-フロントタイヤサイズ145/65R15(純正サイズ) 

三菱i(アイ)-フロントタイヤサイズ155/60R15(このサイズでもOK) 

三菱i(アイ)-リヤタイヤサイズ175/55R15(純正サイズ) 

 

◆通販で購入したタイヤの交換作業

通販でタイヤを購入する場合、じゃ「タイヤ交換作業は?」と頭をよぎりますよね。そこで、タイヤ交換の作業は次のようなサービスが便利。

 

【輸入タイヤ、ホイールのメガモールでタイヤを購入し、タイヤピットで交換】

オートウェイ、Autoway-タイヤ通販

国内最大級!輸入タイヤ、ホイールのメガモールでタイヤを購入し、提携しているタイヤピットでタイヤ交換が可能。詳細はこちら。

タイヤ交換、取付、販売店検索はタイヤピット 

 

★輸入タイヤ、ホイールのメガモール




日本最大級のタイヤ、ホイール通販サイト 

 

中古車&i(アイ)を探すなら

i(アイ)を探すならガリバーが便利です。iの他にも、気になる中古車が毎日入荷しています。人気車種は早めにチェックしたいですね。こちら。



 

愛車の無料査定なら

愛車の買い替えを検討中なら、まずは「無料査定」を利用するのが便利です。

その他、ディーラーや中古車店の査定額を比較して、一番高く買い取ってくれる業者にクルマを売却するのがコツです。

(※)愛車の査定金額は、申込完了ページには表示されません。ガリバーさんから電話がかかってくるので、その時、詳しい話を聞いてみましょう。



 

[関連記事]

三菱自動車アイ(i)、2回目の車検-三菱自動車販売にて

三菱アイ(i)-エンジンルームのコンデンスタンク交換完了

日本、欧州、アジアンタイヤの中でどれを選べばいいのか

5MT/マニュアルトランスミッションは最も伝達効率が優れた変速機

クルマ、バイクのバッテリー上がりを防止する対策は3つ

 

 

関連記事

コメント

    • グー太郎
    • 2016年 1月 04日

    とても良い記事をありがとうございます。

    • ハマの水平
    • 2016年 12月 27日

    本日拝見しました。参考になりました。ありがとうございました。

    >日本車では・・・くらいであろうか。

    アイがRRを採用したのには、軽の元祖SUBARU360〜サンバーも強く影響を与えたと思いますよ。

      • Heeday
      • 2016年 12月 27日

      あのサンバーですね!

    • 木津川市 中古車 軽自動車 販売
    • 2017年 1月 20日

    お邪魔します。
    中古車を買うならとても役に立つサービスがあります。
    それは全部タダでクルマのプロが格安でお得な1台をアドバイスしてくれるものです。
    かなり評価も高くこのサービスを使うか見ないかで乗れるクルマが相当違ってきます。
    中古車探しで苦労したくない方なら絶対に利用したいですね。

    • 橿原市 中古車販売 軽自動車販売
    • 2017年 1月 21日

    はじめまして。
    自家用車を手に入れるなら燃費がいい中古車を選ぶことが良いです。

  1. はじめまして、投稿記事を拝見もらいました。自分にとってすごく参考になりました。
    私もいろいろと新しいブログ情報がないかと探索おりまして、なにか心情に飛び込んでくるような、読んだだけでピンとくるような役立つ投稿記事を探し回っていたんです。
    そんなときこちらのサイト記事を読ませていだだき、メッチャ勇気づけられました。
    実は当方も、車の入れ替えが気になりはじめていて、どうしたら良いのかとても落ち込んでおりました。
    自分もそろそろ本気で選んでみようと思います、ありがとうございます。
    このの情報にも説明がありますのでぜひ見てください。

      • Heeday
      • 2017年 3月 09日

      ご丁寧なコメントありがとうございます。

    • まるくん
    • 2017年 5月 05日

    ファーストカー?セカンドカーにアイビバーチェ乗りです。嫁さんはアイ四駆ターボ。開業独立で普通車ワゴンを買った為、元々の愛車ゴルフ6と普通車被りでムダなので維持費の安い軽自動車を探して個性的で走りのしっかりしたアイを買いました。先日も片道300キロ温泉旅行へ一泊二日で出掛けましたが、ゴルフ6並みに疲れず、きびきびクルクル走りを堪能し楽しい旅行でした。燃料も友達と二人乗りで高速、山岳道でも約22km,L 越え。スゲエ‼
    他の方の意見でアイを一度愛車にすると、乗り換えしたい車が無いと有りましたが、その通りと思いました。
    過走行の車ですが、大事に乗りたいと思います。

      • Heeday
      • 2017年 5月 05日

      生産終了となっている独創的な三菱アイは、今もアイ愛好家の方々にアイされていますね。

      今後もアイを大事にしたいですね。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

食を探究するジャパンフード

口臭ケア対策

メルセデス・ベンツの特徴と魅力に迫る

グラビティGravityローダウンサスペン、車高調(全長調整式)

Zymol-ザイモールWax カルナバワックスで至高の輝き

セールスレターの作成代行なら、DRM-letter.com

重い金庫を送料無料でお届け!

防犯用、超小型カメラ、スパイカメラ専門店

自転車、電動アシスト自転車、折りたたみ自転車、三輪自転車を送料無料でお届け!

快適な生活空間を創造-インテリア家具

ダイヤモンドジュエリー通販-ペンダント、ピアス/ギフトラッピングサービス

コスプレ衣装-イベント、パーティー、宴会グッズ通販専門店

ポチっとお願いします。