ゴールド免許証で得られる特典と特権、優良運転車の矛盾とは?

自動車やトラック、バイクの運転免許証を持っていると、3年、または、5年に1回、運転免許証公安委員会から「運転免許証更新手続きのご案内」ハガキが自宅に届きます。

管理人は運転免許証の更新時期が近づくといつも思うのですが、ゴールド免許証にどのようなメリットがあるのでしょうか。そして、ゴールド免許証の矛盾について呟いてみます。

ゴールド免許証のメリット

ゴールド免許証は正しくは「優良運転者免許証」。まず、考えられるゴールド免許証のメリットは以下のとおり。

・任意保険の保険料が10%ほど優遇される。

・運転免許証更新時の手続きが簡単。

・一目で無事故、無違反。

これくらいでしょうか。

自動車の任意保険の保険料は保険内容と等級、年齢、運転者の範囲等によって違いがあるため一概に言えないものの、年間の保険料が高いドライバーほどゴールド免許証のメリットがあると言えます。

ゴールド免許証制度の矛盾点

家具

ゴールド免許制度の大きな矛盾点として、ペーパードライバーならば、皆ゴールド免許証を手にするところ。ペーパーさんは、まったくと言っていいほど運転しないため、減点や反則金制度、事故の蚊帳の外にいます。

ペーパーさんは、貴重品を入れる場所に運転免許証を入れっぱなしなのです。免許証のことなど、すっかり忘れた頃に「運転免許証更新手続きのご案内」が届きます。

そして、更新手続き後、引き続きゴールド免許証が交付されます。

ペーパーさんは車両を運転しないから、違反も事故も無かったのです。それでも、ペーパーさんは優良運転者となります。

他方、職業ドライバーや日常的にステアリングを握るドライバーは、当然のごとく年間走行距離が多くなります。年間走行距離が多ければ、遵法意識が高い模範的なドライバーであっても、軽微な違反をしてしまうことがあります。

模範的なドライバーであっても、下り坂でスピードオーバーしてしまったり、一時停止の標識を見落としてしまうことがあるでしょう。人間は誰だって間違いをおかしてしまうのです。

道路交通法の建前として、時速1km/hでも速度超過すれば違反。一時停止の標識がある交差点で、車両のタイヤが完全に停止しなければ、これも違反。

中には、ゴールド免許証をポケットから取り出して、無事故無違反を顕示するドライバーがいるかもしれません。

しかし、少なくとも無違反であるとは断言できないでしょう。ドライバーが制限速度プラスαの速度で走行中、スピード違反で取り締まりを受けなかっただけの話なのです。

トンネル

日本国内の制限速度が50km/hの道路であっても、場所によっては、複数の車両が60~70km/hで走行していることがあるのが現実。そのような状況で、単独車両が50km/hを維持すれば、円滑な交通の流れを阻害してしまいます。

車両同士の相対速度が大きいと、それが交通事故を誘発する危険性が高まります。後続ドライバーのちょっとした脇見運転が原因で後ろから追突してくる可能性もあります。

よって、多くの車両は交通の流れに乗って走行しているのが実情です。

ペーパードライバーの運転技術は低い

ゴールド免許証制度には、無視できない矛盾点があります。そこで、ゴールド免許制度に公平性を与える方法を考えてみます。

例えば、年間走行距離と過去の違反経歴を勘案し、年間走行距離が多いドライバーであっても違反が無い、あるいは軽微な違反経歴であれば、一定の基準以上でゴールド免許証を与える仕組みが考えられるかもしれません。

年間走行距離が多いドライバーで違反が無い、または、軽微な違反経歴で無事故であれば、そのドライバーはペーパードライバーより明らかに運転技術が高いのです。

他方、ペーパードライバーはただでさえ、まったく運転しないか稀に運転する程度。運転免許証を取得後、1年も2年も車両を運転しないと、間違いなく運転感覚と車両感覚が低下していきます。

ペーパーさんの運転技術は明らかに低いのです。ペーパーさんは運転に慣れていないため、事故を起こす可能性が高くなります。

管理人が車を運転中、前方を走行中の自動車を眺めると、初心者やペーパードライバー特有の運転を観察できます。

概して、運転に不慣れなドライバーは交通の流れに乗ることができず、ウインカー操作のタイミング遅れ、後方確認が不備のままの車線変更等、運転のぎこちなさが目立ちます。

そのようなペーパードライバーが運転していると、周囲のドライバーは危険を察知して車間距離を空けるか、追い抜いていきます。

例えば、ペーパーさんや年間走行距離が少ないドライバーに対して、ゴールド免許証を与えないようにすればいいかもしれません。ペーパーさん達の運転技術は優良ではないからです。

あるいは行政コストが上昇する問題点はあるものの、運転免許証の更新時にペーパーさんは特別講習を受けるような仕組みも考えられるでしょう。

運転免許証に色区別が必要?

ここで、どのように運転走行距離を記録していくのかという問題が浮上します。過去から今まで、運転免許証に走行距離を記録するようなシステムは存在しません。

例えば、ETCカードのように、車両のインパネスロット部に運転免許証を差し込み、免許証内のメモリーに走行距離を記録していくようなシステムの実現は不可能ではないでしょう。(この場合、官民の深い協業が必要。)

更に、車両に運転免許証を差し込まなければ、走行できないようにすることも可能でしょう。

しかし、ではバイクはどうするの?という問題が浮上します。建設車両や農業用トラクターにも、そのような装備が必要なのか?という問題もあります。

また、スロット部に挿しっぱなしの運転免許証が盗難に遭うリスクも考えられます。

もちろん、このようなシステムはコストアップ要因。誰がコストを負担するのかという問題もあります。

運転免許証に色を与える制度にメリットはあるものの、矛盾点を感じているドライバーも多いと思います。他国でこのように免許証にゴールド、ブルー、グリーンの色を付ける制度があるのでしょうか?

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