コモディティ化の一例はタイヤ、そして将来的には自動車かもしれない

元レーシングドライバー上がりのモータージャーナリストは技術に関しては専門外ながら、自動車の走りと各パーツの質を正確に評価できる人が多い。

その中でも、大御所とも言えるジャーナリストは黒沢元治氏。

黒沢氏(通称、ガンさん)は、明らかに天才肌に属するドライバー。彼はクルマの微妙な動きを感じ取り、その原因を突き止める能力では日本でも随一。このような全身センサーのようなドライバーはそういないでしょう。

エコカーの次は?

ガンさんは、今まで本やDVDをリリースしています。

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【ファイナルDVD】

 黒沢元治DVDクルマを愛する遺伝子たちへ最後のメッセージ2018.4発売

管理人は2冊とも購入しました。

ドライビングとは何か?

ドライビングは頭脳と体を使う非常に高度なものであることが理論的に理解できる内容です。

そして何故、自動車レースはモータースポーツと呼ばれる理由が見えてきます。これら2冊はクルマ好きのみならず、安全運転にも繋がる本としてお勧めできます。

それと同時に、2冊を通して日本車の立ち位置が見えてきます。

このままでは、自動運転や自動車のエレクトロニクス技術ばかりが先歩きし、日本車は故障が少ない長所があるものの、走りの質や安全性の面では、欧州車に及ばない車が量産されていく可能性が懸念されます。

日本では、相変わらず燃費命のエコカーが多く、偏った設計の自動車が多く生産されています。

日本車の立ち位置

VW GOLF-フォルクスワーゲン・ゴルフ

片や、欧州で一番売れている自動車はVWゴルフ。

VWゴルフは欧州市場でTOYOTAカローラのような自動車なのかもしれません。今まで、ゴルフを意識して作られた日本車は存在しました。しかし、ゴルフを超えた自動車が一台も存在していないのが残念なところです。

燃費を追及する日本の自動車技術は確かに優位性があります。

しかし将来、日本車が欧州車に追い付き、追い越す日が来るのでしょうか。レクサスが世界のプレミアムカー市場のトップに君臨することができるのでしょうか。

企業の存続と株価対策、株主のためには、商品価値を高めながらも可能な限り物を安く作り、市場性のある価格で販売するのは当然です。しかし、自動車のセールスポイントが燃費だけでは、あまりにもいびつな姿と言えるでしょう。

後ろを振り返れば

KIA Forte

後ろを振り向けば、韓国車が追い上げてきています。

韓国車は日本でほとんど売れず、日本市場から撤退した経緯があります。確かに、日本市場で韓国車を売るのは不可能でしょう。ところが、アメリカ市場で韓国車は確実に売れているブランド。

そして今後、中国車は年数をかけて品質を向上させつつも、価格は日本車より断然安価。今、世界で一番、自動車が売れている国は中国。中国車の品質改良が進み、日本の低価格車と肩を並べるような日はそう遠くはないかもしれません。

将来、インドのタタグループは軽のスズキと肩を並べるような小型自動車を低価格で市場に送り出す時代が到来するかもしれません。12億の民を抱えるインドでは遠い将来、必ず自動車の普及が加速していくはずです。

コモディティ化するタイヤ

コモディティ化

コモディティ化とは、初期の段階では、高い付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になること。

高付加価値は差別化戦略のひとつで、機能、品質、ブランド力などが挙げられます。コモディティ化により、これらの特徴が薄れ、消費者にとっての商品選択の基準が市場価格に絞られてしまう。

ネット通販市場が右肩上がりで拡大してきたこともあり、大量のタイヤが海外から日本に輸入されています。通販市場で人気を集めているタイヤはアジアンタイヤ。

アジアンタイヤの価格は有名ブランド品と比べて20%、30% Offは当たり前。台湾やインドネシアメーカーのタイヤの価格はメジャーブランドの50%Offから1/3以下。

タイヤメーカーは売り上げに占める人件費の比率が高いと言われます。

それだけ、タイヤは製造過程で人手間がかかる製品と言えます。今後、アジアの各タイヤメーカーの技術力が向上していけば、ニーズの多くはアジアンタイヤにシフトしていくはずです。

2019年現在、韓国製を除くアジアンタイヤは、まだ有名ブランドの品質と肩を並べるまでには至っていません。これは、アジアンタイヤはトータルバランスや極限状態では、まだ有名ブランドには及ばないという意味です。

しかし、アジアンタイヤを履いたからといって、すぐにパンクするわけではありません。ハイグリップタイヤを除いて、アジアンタイヤが短期間で摩耗することもありません。普通に市街地から高速道路まで、何ら問題無く走行できるのです。

いつの時代も新しい製品や技術に対して、何ら抵抗感が無く飛びつくのは若者。その若者の消費が時代の価値観を変えて、中長期的には世の中のトレンドを変えていくことがあります。

モータースポーツ好きの若者は、第一にアジアンタイヤのハイグリップタイヤを履いて、練習走行を重ねます。そして、大会等のイベントでは、日本ブランドのハイグリップタイヤを履くのです。

今となっては、

「台湾やインドネシア産のアジアンタイヤなんて聞いたことが無いし、そんなタイヤなんて信用できるの?」といった価値観をお持ちの方は、既に老害をまき散らしている可能性があります。

時代は確実に進んでいます。

メルセデス・ベンツSクラスがハンコックを採用

アジアンタイヤの中でも、韓国勢の追い上げは目覚ましいものがあります。

2013年、ハンコックタイヤは韓国市場のメルセデス・ベンツSクラスに純正採用されています。OEタイヤ(新車装着タイヤ)に小うるさいメルセデスが今では、韓国製タイヤを選択しているのです。もちろん、納入価格も関係しているでしょう。

これが時代を表しています。タイヤの製造技術の向上と共に、コモディティ化も進んでいるのです。

自動車やタイヤに興味もこだわりも無ければ、タイヤなんて何でもいいかもしれません。有名タイヤブランドをチョイスすれば、間違いが無いとなるでしょう。

しかし、韓国製タイヤに代表されるように、タイヤの世界では下剋上が始まっています。

今後、韓国製以外のアジアンタイヤも長い年数をかけて、更にクオリティを上げていくでしょう。

かつて、ブリヂストンやヨコハマタイヤならば、安心で確実という価値観がありました。しかし、今は違います。新興勢力の勃興により、タイヤ業界の勢力図が変わりつつあるのです。

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自動車を正確に評価できるモータージャーナリストは少ない

[参考記事]

 2017年メルセデス・ベンツGLCが韓国のハンコックタイヤを純正採用

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