ユネスコ無形文化遺産の和食/日本食は中国料理の医食同源に通じる

日本食は、諸海外からの食文化に押されてきた感があるものの、改めて日本食(和食)の素晴らしさを見直したいものです。

中国料理

ここで、日本から近い中国には古くから「医食同源」という言葉があります。

中国料理は世界三大料理の1つとして、4,000年の歴史があります。中国料理は季節や体調、病状によって食の素材を吟味したり、状況によっては漢方薬を併用することもあります。

中国では、食べ物が健康維持の源であって、食が医に繋がっているという考えが根底にあります。これは100年、200年昔からの考えではなく、4,000年もの歴史の中で引き継がれてきた考え方です。

酢豚

4,000年の歴史を持つ中国料理は、あたかも統計学的な考えがベースにあり、非常に完成度が高い料理と言えます。

酢豚のパイナップル

例えば、パイナップルが入っている酢豚は中国では「咕老肉」(グーラォロゥ)と呼ばれます。

パイナップルを使う理由は、パイナップルに含まれる酵素が脂っこい酢豚のタンパク質を分解する手助けをしてくれるのです。

中国料理の長い歴史の中で、食の創意工夫の中からパイナップルという食材が選ばれたのでしょう。4,000年の歴史を持つ中国料理には、食の哲学が宿っているようです。

日本料理

ユネスコ無形文化遺産である日本の「和食」は、採れた食材をそのまま食べることが多いため、鮮度が大切。

和食は濃い調味料を使う中国料理とは対照的。

和食の主な食材は穀物、野菜、豆、魚、海の幸、鶏肉。

世界的に生魚を食べる国はそれ程多くは無いようです。日本は海に囲まれた海洋国家であり、魚を食べる習慣はごく自然だったのです。

生ものにはエンザイム(酵素)が含まれているため、体にいいと言われます。

和食

和食の味付けは、基本的に昆布と鰹節で出汁をとり、発酵食品である調味料の味噌や醤油を加えます。和食に発酵食品が多く、これらは先人達が生み出した最高の健康食品と言えます。

あくまで、和食は素材が持つ味を尊敬するため、濃い調味料やスパイスを使いません。

また、日本は四季がはっきりと分かれている国のため、季節毎の旬な野菜や食材を楽しむことができます。旬の食材を食べることは、季節の変化を乗り切るための体調をコントロールする役割もあります。

旬の食材

夏野菜といえば、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラが代表的。これらは、陰性で火照った体を鎮める効果があります。

冬野菜はニンジン、大根、キャベツ、ゴボウ、レンコン、ジャガイモが頭に浮かびます。これらは陽性で体を温める効果があります。

この中でもオクラは非常に高いポテンシャルを持ち、ゴボウはデトックス効果もあると言われます。どれもこれも体にいいものばかり。

八百屋

四季おりおりの食材を食べることで健康を維持し、体の免疫力を高めることに繋がるため、和食は中国料理の医食同源に通じるものを感じます。

和食の全ては食品と言うより健康食品であり、日本人の体に一番合っていますね。

[参考記事]

食を探究するジャパンフード/医食同源-食べて飲むものが将来の体を作る

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