個の時代が進む21世紀-高林秀亘

安っぽい日本車のインテリア/内装とドアトリムの質感について思う事

30プリウス,ドア内貼り

時代と共に、日本の一般大衆車のインテリアは、確実に安物になったと感じます。端的に言うならば、大衆車のインテリアの素材は硬質プラスチックとPP(ポリプロピレン)の世界です。

 

現代の大衆車のインテリアはPPの世界

そもそも、自動車のインテリアはデザインと素材の表面処理で勝負のところがあります。材質そのものは、昔から量産効率が高い安価な素材で作られています。

軽自動車とコンパクトカークラスのインテリアを眺めると、硬質プラスチックのダッシュボードにドアの内張りはPP、ピラーを隠す部品もPP。

PPはゴミ箱やバケツに使われる素材ですから、金型を除いた製造原価は非常に安いでしょう。

軽自動車とコンパクトカーは厳しい製造コスト低減の問題から、ドアやピラーの内張りはPP一色です。PPは傷が付きやすいのが難点ですが、とても軽く雨滴に強く、自動車の内装部品としてうってつけなのでしょう。

 

20系プリウスドア、内装

 

日本の大型ミニバンクラスでは、さすがにソフトパッドの内貼りが与えられています。

それでも、それらは石油由来の素材には変わりはありません。400万円を超える日本車であっても、自動車の内装に特別な素材が使われているわけではありません。

インテリアに「木目調パネル」が貼られていても、「本木目パネル」を採用している日本車は少数派です。本木目パネルの素材としてウォールナットが有名です。これは高級素材のため、採用している自動車はごく一部です。

 

1990年代まではソフトパッドが標準

管理人が20代の頃、所有していた日産シルビア(PS13)は、NAエンジンを搭載する軽量な車両でした。

下取りを入れて、諸経費込で確か190万円台であった記憶があります。オートエアコンとアルミホイールは標準装備。SONYのCDプレーヤーとカセットデッキ(old!)を装着して、その値段でした。

当時、ABSやエアバッグ等の安全装備は、一部の車両にオプションで設定されていました。

 

当時、シルビアクラスの自動車でも、ダッシュボードとドアトリムにはソフトパッドが与えられていました。そして、ドア内貼りの中央部とグローブBoxに布生地が貼られていました。

カローラクラスでも、ドアトリムのソフトパッドは標準でした。

 

1980年代に生産されたTOYOTA AE86のドアトリムも、ソフトパッド+布生地が貼られていました。AE86のインテリアは2トーンが採用されていて、デザインはともかく、なかなかシック。

当時、これらは至極、普通の大衆車です。

それらを思い出すと、今日の自動車のインテリアはカチカチの硬質素材が目立ちます。

 

アームレストより上は、ソフトパッドがいい

ドアアームレスト

 

10歩譲って、今日の軽自動車やコンパクトカーであれば、硬質プラスチックのダッシュボードにPPドアトリムでも問題は無いかもしれません。

走行中、乗員はシートベルトを装着し、エアバッグが標準装備の時代である以上、万一のケースでも前席の乗員がダッシュボードに頭を打ち付けることは少ないでしょう。

 

ところが、

シートベルトを脱着する時や乗員が車内で姿勢を変える時、ドアに肘をぶつけてしまうことがあります。ドアの内貼りが硬いPPだと、これが結構、痛い。

 

また、乗員がドアの窓枠に肘をかけることがありますが、内貼りがPPだと硬くて不快でもあります。

車種によっては、ドア内貼りの中央部分にソフト素材が貼り付けてあります。それでも、上質とは言い難いでしょう。

軽自動車とコンパクトカーは別として、それ以上のクラスの内装はソフトパッドが必須の装備だと思います。

少なくとも、体の一部が接触するドアトリムの半分から上(パワーウインドウスイッチあたりから上)はソフトパッドを貼る必要があると思います。

 

自動車業界にとって、コストダウンと軽量化が至上命令なのは理解できます。自動車メーカーは売上と利益至上主義で株価を持ち上げ、株主様達に決算内容を発表する立場にあります。

しかし、その皺寄せとして、乗員が不快を感じる室内空間を生んでしまっているのも事実です。自動車を購入するお客様より、株主の方が大切なのでしょうか。

自動車を購入するお客様が減少すれば、株価と株主への配当に皺寄せが来るのですから、順番としてはお客様が第一だと思うのですが。

 

トヨタAE86のドアトリムは全面ソフトパッド

最下段、1980年代のTOYOTA AE86のインテリアを眺めますと、当時は100万円台の大衆車でも、ダッシュボードとドアの内貼りはソフトパッドと布生地が標準でした。

 


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TOYOTA 86の内装(2010年代)

TOYOTA AE86の内装(1980年代)

 

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コメント

    • トク☆オタ
    • 2013年 10月 27日

    トク☆オタです。

    ブログに訪問&コメントありがとうございました。

    大分遅くなりましたが応援しに来ました。

    これからも頑張ってください!!

    応援していきます。ポチっと!

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