17インチ以上のタイヤ&ホイールのインチアップはデメリットもある

日本車でも輸入外車でも、多くの車種の共通点として、各モデルのグレードによってタイヤとホイールサイズが変わってきます。

ベーシックグレードは一番、直径が小さいホイールを履き、上級グレードになるほどホイールが大径化します。あたかも、大径ホイール&低偏平タイヤの方が高級で高性能というイメージがあります。

なぜ大径ホイール、低偏平タイヤが増加したのか?

ディスクブレーキ

(1)大径ホイールの存在理由

自動車のブレーキ性能を高めるためには、ブレーキローターを大径化するのが一番。アルミホイールのスポークの隙間から見える円盤形状のディスクがブレーキローター。▲

カーレースの世界では、ブレーキ性能を最大限に高めるため、可能な限りブレーキローターを大径化します。ホイール内に大きなブレーキローターを収めるためには、より大きなホイールが必要

よって、フォーミュラを除く、レーシングカーには大径ホイールが装着されています。

時代と共に、市販車に大径ホイールが装着されることが多くなりました。ところが、大径ホイールを履いているのに、ブレーキローターが小さい車種が見受けられます。

(2)大径ホイールは高性能&トレンド

大径ホイールを履いているのにブレーキローターが小さい場合、自動車の運動性能を確保し、時代のトレンドを採り入れて大径ホイールを装着している可能性が高いでしょう。

AとBセグメントクラスが大径ホイールを履いているならば、それは、運動性能の確保とトレンド重視だと考えられます。

本来、大径ホイールは大きなブレーキローターを収めるためのパーツ。ところが、トレンドの波が押し寄せて、ホイールが大径化してきたのです。

【セグメント一覧】

■Aセグメント

軽自動車、欧州小型車

■Bセグメント

コンパクトカー(デミオ、ヴィッツ、フィット等)

■Cセグメント

アクセラ、インプレッサ、VWゴルフ等

■Dセグメント

マークX、メルセデスベンツCクラス、BMW3シリーズ等

■Eセグメント

クラウン、メルセデスベンツEクラス、BMW5シリーズ等

■Lセグメント

メルセデスベンツSクラス、BMW7シリーズ、AUDI A8等

低偏平タイヤのメリット

大径ホイール&低偏平タイヤを履くことで、特定の状況下では高い性能を発揮できます。

主にサーキットでタイヤが高荷重を受けるような状況下において、低偏平タイヤが持つ本来の性能を発揮できます。他に、都市高速のカーブや峠道でタイヤの踏ん張りが効くようになります。

ナンカン/NANKANG AS-1

つまり、低偏平タイヤはカーブに強い特徴があります。

また、サイドウォール(タイヤ側面)が薄くなり、タイヤのたわみ量が少なくなります。これにより、ステアリングレスポンスが良くなります。もちろん、大径ホイールの方がルックスがアップします。

このように、低偏平タイヤのメリットはそれ程多くはないのです。

17インチ以上のタイヤ&ホイール

もちろん、低偏平タイヤのデメリットもあります。特に、17インチ以上のホイールを履くと、諸問題が表面化する場合があります。

仮に、15インチの純正ホイールとタイヤサイズから1インチアップの16インチに変更するだけで車の走りが変わります。

更に、1インチアップして17インチタイヤに変更すると、自動車の性格が随分変わったように変化します。

サマータイヤ・ホイール 1本セット 17インチ GOODYEAR(グッドイヤー)イーグルLS2000 HYBRID II 205/45R17 ロクサーニ マルチフォルケッタ

タイヤとホイールサイズをインチアップすると、オーナーは「好印象を抱く派」と「違和感を抱く派」に分かれると思います。

好印象を抱く派は、自動車にスポーツ性とホイールのデザイン性を求めるオーナーが多いのではないでしょうか。

インチアップすると、ステアリング操作に対するフロントの動きとレスポンスが良くなります。更に、クルマ全体の動きがクイックになってダイレクト感が増します。

また、好みの大径ホイールは愛車のルックスアップに最適です。

低偏平タイヤのデメリット

他方、違和感を抱く派は、ピュアな感性の持ち主かもしれません。何故なら、純正サイズから大幅にインチアップすると、バネ下、そして自動車とのバランスが崩れてしまうことがあるからです。

大幅にインチアップして違和感を抱く派は、次のように感じるでしょう。

・乗り心地の悪化

・タイヤのパターンノイズ、ロードノイズの増大

・ワンダリングの発生(走行中、ステアリングが左右に取られる)

・路面の段差やキャッツアイを踏んだ時、ホイール破損のリスクが高い

・ランニングコストの上昇

TOYOTA トヨタ純正ホイール

SUVやE、Lセグメントの大型車、スポーツカーともなると、タイヤとホイールの直径そのものが大径化します。

よって、17や18インチ以上のホイールとタイヤを履いても、何ら不思議ではありません。特に、スポーツカーならば、運動性能を優先してインチアップがお約束。

ところが、Cセグメント以下のクラスに17インチ以上のタイヤを履かせると、メリットよりデメリットが表面化することがあります。本来、このような低偏平タイヤを履きこなすには、それに最適化した高性能サスペンションが必要です。

ところが、決して高性能とは言い難いサスペンションに低偏平タイヤを装着すると、オーナーによっては違和感を抱くのです。

基本的にタイヤとホイールサイズは純正サイズが基準。

しかし、オーナーによってはインチアップを計画したり、逆にインチダウンを計画する場合もあるかもしれません。

とかくタイヤとホイール選びには、明確が答えがあるわけではありません。もちろん、最終的にはオーナーのお好み次第となります。

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