水素自動車(FCV)燃料電池自動車は普及するのか?普及しないのか?

2013年7月初旬、ホンダとGM(ゼネラルモーターズ)がFCV(燃料電池自動車)の共同開発で提携を始めています。

トヨタ自動車はBMWとの開発提携を強化し、日産はダイムラー、フォードと開発提携を発表。各自動車メーカーは近い将来、燃料電池自動車の発売を目指し始めているようです。

自動車メーカーの真意を窺い知ることはできないものの、各メーカーは本気で燃料電池自動車の普及を目指しているのでしょうか?それとも、別の目的でFCVを利用しようとしているのでしょうか?

水素は地球上で一番小さな物質

学校で周期表を習いました。

周期表の左上には、堂々と「H」と書かれています。水素(H)は地球上で一番小さな物質であるのは、門外漢でも理解できます。しかも、水素は「軽く」て「引火」しやすい気体。

この水素は専用のプラントで作られています。勿論、プラントを稼働させるためには相応のエネルギーが必要です。

出来上がった水素を貯蔵するためには、特殊な専用タンクが必要。燃料電池自動車に搭載されるタンクnew_window_icon_blackは特別仕様のようです。

それでも、水素は地球上で一番小さな物質であるから、タンクからの漏れはゼロではないでしょう。

TOYOTA MIRAIやHONDA FCXから排出されるのは水のみ。

確かに水素自動車は環境車両として、目を引くクルマではあります。しかし、このようなスペシャルなクルマを製造することはできても、それを、世に普及させるとなると話は別かもしれません。

インフラ整備

タンクローリー

燃料電池自動車が全国で走りまわるためには、インフラ整備として水素ステーションが必要。この設備投資だけで4~5億円はかかるようです。

更に、専用タンクに水素のような物質を高圧で充填して地下に埋設する以上、ガソリンスタンドの建設よりハードルは高いでしょう。(現在、日本国内の水素ステーションnew_window_icon_black。)

それ以前に、水素をどのように運ぶのかという問題があります。

2008年、首都高速道路でタンクローリーが横転して炎上事故を起こしたニュースが未だ私たちの記憶に残っているかもしれません。

その炎上による凄まじい熱エネルギーが道路と鉄骨そのものに深刻な被害を与え、首都高の完全復旧までに約2ヶ月を要しました。

ガソリンを運ぶタンクローリーでさえ、このような万一の事故が発生します。それ以外にも、過去にタンクローリーの事故は発生しています。

では、もし仮に水素を積んだタンクローリーが事故を起こしたら・・と想像するだけで、陸上で水素を運ぶには、慎重の上にも慎重を重ねる必要があるのは想像に難くありません。

水素脆性

更に、この水素という物質は「水素脆性(ぜいせい)」という問題を抱えています。Wikipediaでは「水素ぜい化」とあります。これは、水素に触れた金属類が劣化して脆くなっていく現象。

ということは、水素ステーションのバルブ周辺や配管パーツが確実に劣化していくことになるのでしょうか。

他にも、燃料電池自動車は、表向きには公表されていない問題を抱えているかもしれません。新しい技術には必ず諸問題が山積しているもの。

それらのハードルを技術力で1つ1つ乗り越えていっても、FCVにとってインフラ整備が大きな壁なのではと思います。

フランス国内のエネルギー需要の70~80%は原子力発電に依存してるものの、世界的に国や軍、企業、生活を支えるエネルギーはほぼ石油や石炭。

まさか、軍用車や戦車、艦船、軍用機にバッテリーや水素を積んで運行するわけにはいかないでしょう。化石燃料が持つエネルギー密度は非常に高く、液体であるから取り扱いも容易。

先進諸国が脱石油に取り組んできているものの、その実現は相当、難易度が高いテーマであると管理人は思うのです。

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