50系プリウス前期が売れない理由-デザインが不人気で販売不振なのか?

30系トヨタ・プリウスは日本の自動車史上に残る、大ヒットを飛ばしたトヨタのストロング・ハイブリッドカー。50系にフルモデルチェンジしても、街中で多くの30系プリウスを見かけます。

むしろ、50系プリウスを見かける頻度の方が少なく感じるほど。管理人のご近所さんや周囲を見回しても、30系プリウスに乗り続けているオーナーの方が多いようです。

50系プリウスはトヨタの次世代プラットフォームであるTNGA(Toyota New Global Architecture:トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を採用し、乗り心地や走りの評価はまずまずのようです。

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前期50系プリウスの斬新なデザイン

50系プリウスのボディデザインは独創的で斬新と言っていいと思います。世界中を探しても、おそらく50系プリウスに似ている車は皆無。

50系のデザインは30系以上にエッジが効いていて、近年のトヨタのデザイン力には目を見張るものがあります。

しかし、デザインが時代の先を行き過ぎているのか、それとも飛び過ぎているのか、50系プリウスの人気は日本のみならず、北米でも今一つのようです。

自動車のデザインは不思議なもの。車がフルモデルチェンジすると、新しいデザインに違和感を抱く人が少なくありません。しかし、徐々に目が慣れてきて、その車のデザインが街に溶け込んでいくようです。

では、50系プリウスのデザインはどうでしょう?

フロントとリヤのデザインは良く言えば独創的、言い換えれば奇抜なのかもしれません。それが理由なのか、多くの人の目には50系のデザインが奇異に映っているのかもしれません。

50系プリウスのパワートレイン

50系プリウスのエンジンは30系と同じ1.8リッター直4 DOHCの2ZR-FXE。50系はモーターが変更を受けています。そして、50系からリヤに駆動用モーターを組み込んだ4WDもラインアップに加わっています。

Sグレードのメインバッテリーはニッケル水素電池で、それ以外のグレードはリチウムイオン電池を採用。

つまり、50系は基本的に先代のパワートレインを踏襲し、ブラッシュアップされたモデル。50系のカタログ燃費は向上しているものの、実用燃費は若干の改善にとどまっているようです。

プリウスのハイブリッドシステムは熱効率的にも、限界付近まで攻めているようです。

50系プリウスの価格設定

トヨタ30系プリウス

トヨタ30系プリウス

管理人の記憶によると、確か30系プリウスのベーシックグレードの新車は200万円前後。当時、それはエポックメイキングな価格でした。その上のグレードが230~240万円。

対する、50系プリウスのベーシックグレードは250万円超。

先代と比べて、50系の価格設定は割高感があります。それが理由の1つなのか、新規のお客さんや現在のプリウスオーナーの購入を躊躇させているのかもしれません。

ハイブリッドシステムがプリウスの製造コストを押し上げます。メインバッテリーだけで10数万円。そして、DC-DCコンバーターや他のコンピュータユニットが搭載されているため、普通のNAエンジン搭載車より販売価格が数十万円以上、アップします。

ハイブリッドカーのコスパ

そもそも、ハイブリッドカーは燃費の良さを優先して設計、開発されている車。ハイブリッドカーの価格設定に割高感があると、いくら燃費が良くても、差額分を燃料費で元を取ることが難しくなります。

プリウスを購入後、何km走行したら燃料費の安さで元が取れるのか計算すると、最低でも10万km以上は走行する必要があるという試算もあります。プリウスのハイグレードモデルにオプションパーツを装着したら、まず元を取れません。

つまり、プリウスオーナーの年間走行距離が1万km以内であれば、所有期間が10年前後で元が取れるかどうか微妙でしょう。他方、年間走行距離が1.5~2万kmであれば、ハイブリッドカーを所有するメリットが出てきます。

日本では、相変わらずハイブリッドカーに人気があります。

日本人は割高なハイブリッドカーのコストパフォーマンスの計算をしない傾向があるようです。カタログ燃費に心を奪われている人が多いのかもしれません。

あるいは、多くの人がハイブリッドカーというトレンドに乗っているのかもしれません。

プリウスのインテリアの質感

50系プリウス

30系プリウスの残念なポイントはインテリアの素材。

ピラーカバーとドアの内張りはPP(ポリプロピレン)。一応、ドアの中央部はソフトパッドが貼られています。

ダッシュボードからセンターコンソール、前席シート間の収納BOXにかけて硬質プラスチック製。これらの素材は傷が付きやすいのが難点。

300万円近いGグレードでも内装部材は同一のため、いくら革張りシートでも、いい車を買った感が萎えてしまいます。

50系プリウスも内装部材はほぼ同じのため、インテリアデザインは違えど軽量化とコストダウンが理由なのでしょうか。

サスペンション

50系のフロントサスペンションは30系と同じ形式のストラット、リヤサスペンションはダブルウィッシュボーンを採用。ダブルウィッシュボーンであってもサスペンション性能は設計次第のため、必ずしも高性能と言えるわけではありません。

ただ、50系の足は30系よりは進化しているようです。

ネット界のコメントとして、50系は明らかに乗り心地が向上している意見が多いようです。

ランニングコストが安いプリウス

50系プリウスからTNGAを採用し、斬新なボディデザインと高性能バッテリー、ダブルウィッシュボーンサスペンションによって進化は確認できます。

しかしながら、多くの30系プリウスオーナーは、未だ30系のボディデザインに魅力を感じているのかもしれません。50系に乗り換えても燃費はあまり変わらないとなると、自分の体に馴染んでいる30系でもいいと思っているオーナーが多いのかもしれません。

そのような背景からか、50系プリウスのセールスは30系ほどの勢いが見られないのでしょう。

30系の後期モデルはボディ剛性の向上や細部のリファインによって、更に魅力が増しています。しかも30系は大ヒットモデルのため、市場には大量の30系中古プリウスが流通しています。

100万円台で程度のいいプリウスが見つかりますし、そもそもプリウスはまったくと言っていいほど故障しません。ガソリンとオイル交換、車検時に他の油脂類を交換するだけでOK。そこはトヨタクオリティ。

ストロングハイブリッドカーのブレーキを踏むと回生ブレーキが働くため、ブレーキパッドは10万km前後までもちます。とにかく燃料費を入れても、ランニングコストが安いのがプリウスの特徴。

ということは、新車のプリウスより中古のプリウスの方が狙い目かもしれません。

今や人気の軽自動車が200万円近い時代。オプションを加えると、200万円を超える軽も少なくありません。

対して、抜群の燃費と後席の空間に余裕がある室内、高速道路でもグイグイ加速する動力性能、そして安全性能が高いプリウスはお買い得と言えるかもしれません。

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コメント

    • ☆はっち☆
    • 2018.05.04 10:43pm

    こんばんは。
    ハイブリットカーで新車を買うのには抵抗があります。
    中古で買うからこそ、やっとメリットがありますよね。
    お邪魔しました。

      • Heeday
      • 2018.05.04 10:46pm

      こんにちは。

      買いやすい中古のハイブリッドカーが数多い時代ですね。

    • しゃんしゃん
    • 2018.05.14 6:44am

    お早うございます。
    新車を買うなら今までより燃費が良くて馬力があるものを求めるものですがプリウスに関しては燃費が変わらないなら新車にこだわらなくても中古で良いという見方になりますね。情報公開有難うございます。

      • Heeday
      • 2018.05.14 7:09am

      こんにちは。

      そのようなお客さんも多いようですね。

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