物の豊かさと品質の厳しさでは日本、そして日本人が世界一

日本人は世界で最も商品の品質に厳しいと言われます。

管理人自身、今まで無形ビジネスから有形商材まで扱う仕事に関わってきた経緯から、これは間違いありません。日本人は男女を問わず、商品の品質にとても厳しい人種なのです。

職人の物作りのプライド

管理人は今まで、様々なクレーム対応を経験してきました。中には、まれに細かなクレームが入ることがあります。

例えば、有形商材ならば、製造上、公差の範囲内の良品であって何ら問題が無いにも関わらず、中には、その公差を許せないお客さんが出てきます。

一例として、電子部品は公差の範囲内で微妙な誤差があります。それは公差の範囲内の良品のため、パーツとして正常に機能します。しかし、中にはその公差を理解できないお客さんがいるのです。

製造業の関係者の方ならば常識的な話ながら、部品には公差の範囲内の誤差があります。その公差幅を突き詰めていくと、製造コストが上昇します。

日本人は農耕民族であり、それプラス、日本は職人揃いの国。職人は物作りのエキスパートであり、魂を込めて日夜、物を作り続けています。

職人は仕事に拘りとプライドを持っている人達。彼らは、自分が魂を込めて作り上げた製品にケチを付けられたら間違いなく頭に血が上るはずです。ところが、職人達は親方であるボスが示す方針や命令には案外、服従的なところがあります。

業界に関わらず、職人特有の体質というものがあると思います。それは、商材の品質に対する目がとてもシビア。

職人は毎日、朝から晩まで物作りに没頭しています。彼らは自分が持つ物作りの尺度、基準、価値観に合わない製品を目にすると、心穏やかではないではないのでしょう。

彼らは、頑固と言えば頑固かもしれません。しかし、それが物作りのプライドを持つ職人と言えます。

元々、日本は職人国家

元々、日本は多くの優れた絵画、彫刻品、工芸品、建築物を生み出してきた職人国家の歴史を持ちます。日本は物作りで昭和の経済成長を築いてきたことからも、日本人には物の品質に徹底的に拘るDNAが組み込まれているのかもしれません。

だからこそ、Made in Japanブランドが世界に君臨してきました。

しかし、今となっては多くの製造の場は日本以外のアジア諸国にシフトしています。

事実、日本で製造業に従事する労働人口は低下傾向にあります。それでも、日本人のDNAに職人魂が組み込まれているのか、世界で最も商品の品質に厳しい人種はやはり日本人ではないでしょうか。

外国人が興味を抱く電気屋さん

ここで海外に目を向けると、アメリカ人の中で旅行で海外へ出かける割合は多くはありません。

もし、彼らが生まれて初めて日本国に降り立ち、ビックカメラやヤマダ電機、エディオンの店舗に足を踏み入れたら腰を抜かすほど驚くことでしょう。

相変わらず外国人観光客が秋葉原でぶらぶらしているのは、そのような街は世界的にも珍しいからでしょう。

もしかして、外人さん達にとって目の前のあらゆる家電製品の高度な機能と技術、そして品質をすぐには理解できないかもしれません。人は理解できない事に対しては驚くことはできません。

外国人観光客達の目には、それらの家電量販店はディズニーランドどころか、それ以上にミラクルな世界に映っているのかもしれません。

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