間違いだらけの日本語の文法-間違えやすい日本語の表現とは?

この看板の文章の文法はおかしいよ。▲
上のアイキャッチ画像▲の看板の文章は「文法」と「漢字」に間違いがあります。
×「料金は右側の箱の中にお入れ下さい」
よくこのような日本語表記を見かけます。
正しくはこれ。
○「右側の箱の中に料金をお入れください。」
何かを「くれ」という時、丁寧表現は「下さい」と書きます。
何かをお願いする丁寧表現は「ください」と書きます。
変な日本語1
マガジンやWeb記事を読んでいると、文法に間違いがある日本語が少なくありません。ちなみに、このブログも人の事を言えない立場にあるので、どうぞ広い心で記事を読み進めてください。
それ以外の日常生活でも、「はっ?」と思う日本語を見かけます。
例1
このような文章をよく見かけます。
「ABCはXYZであるから、これは正しいと私は思う。」
日本人であれば、誰がこの一文を読んでも意味を理解できます。しかし、これは口語としては問題が無くても、日本語の書き言葉として文法的に違和感があります。
「ABCはXYZであるから、私はこれは正しいと思う。」
これが、より正確な書き言葉だと思います。主語は一番、先頭にくる言葉。
変な日本語2
例2
街中で、このような看板を見かけることがあります。
「自転車は降りて通行してください。」
これも日本人であれば、この一文を読んで意味を理解できます。しかし、この文章の文法は明らかにおかしい。
「自転車は降りて・・」
はっ?と思うのは管理人だけでしょうか?
「まあ、確かにね・・」なんて声が聞こえてきそうですけど、やはり、このような日本語に違和感を抱きます。
正しくは、
「自転車から降りて通行してください。」
この文章に主語は無いものの、この方が文法的に正しいのです。
変な日本語3
最後に。
例3
書籍等で、このようなタイトルを見かけます。
「ABCは、なぜXYZなのか?」
これも、日本人ならば、このタイトルの意味を理解できます。しかし、このタイトルはどうなのでしょう。出版社の編集者が意図的に「ABC」を文頭に持ってきて、強調したいのかもしれません。
私は、このタイトルの方が文法的には正しい日本語だと思いますが。
「なぜ、ABCはXYZなのか?」
5W1H
英語学習の初期の段階で、5W1Hを学びます。
以下が5W。
Why
What
Where
Who
When
そして、1Hがこれ。
How
ダイレクト感に欠ける日本語
英語は比較的カタイ言語。
英語から日本語を眺めると、日本語の主語はセンテンスの中で前後したり、省略することが多い言語。目的語や動詞だけをボソッと話す日本人が多いのも特徴です。
特に、日本の高齢者同士の会話で主語が抜けていることが多く、その人達が何を話しているのか意味不明な場合が多々あります。それでも、会話が成り立っている様子なのです。
話をしている高齢者は自分が喋っている内容をドンドン忘れてしまい、同じ話を繰り返すことがあります。そして、相手も聞いた話をドンドン忘れてしまうため、高齢者同士の会話がループしているシーンが珍しくありません。
今日も日本のどこかで、漫才より超絶に笑ってしまうシーンが繰り広げられることでしょう。
あと、会話の中で「アレ」言葉が出てくる人が少なくありません。例えば、
「そのやり方はアレだけど・・・」
「それをあそこに持っていくのはアレだけど・・・」
「アレ」という表現は曖昧であり、相手に誤解を招くこともあります。
日本語はゆるくて曖昧なところがあり、いい意味では以心伝心の世界。
他方、日本語はダイレクト感に欠ける言語だと思います。日本語は侘び寂びの世界の言語なのでしょうか。
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