Buy one Get one Free, Buy 2 Get 1 Freeの意味は日本語で何?

アメリカのスーパーマーケットやホームセンターで、

“Buy 1 Get 1 Free(バイ ワン ゲット ワン フリー)”

“Buy 2 Get 1 Free(バイ トゥ ゲット ワン フリー)”

といったPOPをよく見かけます。

これは、現地で特別なセールではなく、日常的によく見られる販売手法。

アメリカ人は暗算が苦手な人が多いのです。アメリカにはソロバン文化が無いのが理由なのかもしれません。

ですから、「○○% Off」なんてPOPよりも、

「何個買ったら、1個無料」というマーケティングの方が直感的に分かりやすく、お買い得感があってお客さんの感情が揺すぶられるのでしょう。

Contents

Buy one Get one Free

“Buy 1 Get 1 Free”は「1つ買うと、もう1つ無料」という意味。2つ買って、支払金額は1つ分。

これは、1つあたり、表示価格の50%Offで買えることになります。

Buy 2 Get 1 Free

“Buy 2 Get 1 Free”なら「2つ買うと、もう1つ無料」。3つ買って、支払金額は2つ分。

1つ100円の商品ならば、

200円(支払金額)×1/300円(実際の小売価格)=0.666….

1つあたり約34%Offで買えるという意味。

Buy 3 Get 1 Free

“Buy 3 Get 1 Free”なら「3つ買うと、もう1つ無料」。4つ買って、支払金額は3つ分。

1つ100円の商品ならば、

300円(支払金額)×1/400円(実際の小売価格)=0.75。

1つあたり約25%Offで買えるという意味。

かつて、チェーン展開しているピザ屋さんがBuy 1 get 1 freeを展開していました。しかし、これは日本でメジャーな販売手法とは言えません。

感情を揺さぶる販売方法

セール

スーパーマーケットやホームセンター等で、ある商品の在庫処分や販売強化を目的とした安売りは日常的な光景。しかし、派手に「○○% Off」とセールするのは、取引先企業との商習慣によって難しい場合もあるでしょう。

この”Buy 2 Get 1 Free”や”Buy 3 Get 1 Free”は、それぞれ”34%Off”と”25%Off”の意味。しかし、瞬間的にいくらお買い得なのか計算できる人なんていないでしょう。

しかし、感情的にはお買い得感があります。

特に、女性はこのような表示に反応すると思います。

これは実質、値引き販売ながら、これによって表示価格の値崩れを防止できます。また、商品の入れ替え等の理由で、在庫を一気に処分したい時に威力を発揮します。

下取り商法

よく、通販TV番組で

「下取り商品があれば、更に5,000円値引き!」

とPRしています。

紳士服の業界では、随分前から衣類の下取りを実施しています。

これは、商品の値崩れを防ぎながら、お客さんにメリットを与える販売手法。

これは、下取り商品という無価値の物を引き換えにする実質、値引き販売。これならば、販売会社と商品を製造しているメーカーとの関係もスムーズにいきます。

更に、このマーケティング・プロモーションはお客さんにとってもメリットがあります。

もう着なくなった衣類なんて価値がありません。古着の買取業者は存在するものの、「1kgあたりいくら」といった買取価格。衣類をゴミで処分するよりはいいかな?というレベル。

あと、古くなったり、壊れてしまったテレビや掃除機、電子レンジを処分するには手間も費用もかかります。家電リサイクル法があるので。

そこで、古い家電製品を下取りに出して、”ジャパネットたかた”さんで新製品を購入すれば、手間いらずでお得と言えます。

これは上手い商法だと思います。

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コメント

    • まるい
    • 2017.11.07 11:25am

    こんにちは。
    アメリカと日本の売り方って違うんですね。
    お菓子やあと、お肉なんかだと1つだと100円だけど、二つ買うと150円になる!
    とかは見かけますね。まとめて買った方が安くなるよ。というやつです。
    値引き一つとっても色々な手法があるんですね。
    勉強になります。

    • ひろちゃん
    • 2017.11.08 12:21am

    はじめまして。

    一つ買うと一つはただ。いかにもアメリカらしい売り方ですね。

    日本は、その点せこい。一つ買うと二つ目は半額とか。三つでいくらとか。

    アメリカの売り方好きです。買うかどうかの話は別ですが。

    興味深いお話ありがとうございます。https://www.heeday.com/

    • ひろちゃん
    • 2017.11.08 12:23am

    はじめまして。

    一つ買うと一つはただ。いかにもアメリカらしい売り方ですね。

    日本は、その点せこい。一つ買うと二つ目は半額とか。三つでいくらとか。

    アメリカの売り方好きです。買うかどうかの話は別ですが。

    興味深いお話ありがとうございます.

    • はまちゃん
    • 2017.11.08 1:52pm

    こんにちは。そろばんやってると、確かに暗算で計算しやすいですね。アメリカでは暗算が苦手な人が多いと知りませんでした。2つ買ったら安くなるとか3つ買うと安くなるとかって、結局欲しかったのは1つ目だけで、ほかのはよくよく考えればいらなかったな・・みたいなこと多いです。記事を楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。

    • ひこにゃん
    • 2017.11.08 8:23pm

    はじめまして。こちらの記事、おもしろく読ませていただきました。
    Buy X Get Y Freeは、〇%OFFよりも、お客さんにお買い得感を与えながら、表示価格の値崩れを防ぐこともできる売り方なんですね。へ~そうなんだぁと、勉強になりました。

    • しゃんしゃん
    • 2017.11.15 3:00am

    お早うございます。
    Buy 1 Get one FreeやBuy 2 Get one Free という値引き販売の表現はFreeという文字があるだけで何かお得感を感じます。どちらも2つ以上買って初めて値引きして貰えるという販売方法ですね。紳士服専門店には表現は違うけど2着以上買えば割安で買える販売の仕方をしている店がいくつもありますね。日本の%オフという表現よりアメリカ式の販売方法が覚えやすそうですね。情報提供ありがとうございます。

      • Heeday
      • 2017.11.26 11:36am

      Hi!

      アメリカ人の多くは暗算が苦手ですから、わかりやすいセールスがうけるようですね。

    • マッキー
    • 2017.11.22 3:33am

    ごきげんよう。
    確かに下取り商法はついつい魅かれてしまう
    とても賢い販売方法だと思います。
    ビジネスの種はどこにでも転がっているのですね。
    勉強になりました。
    ためになる情報をありがとうございます。

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