モータージャーナリスト黒澤元治氏は超高感度センサーを持つ天才

カーマガジンに目を通すと、必ずと言っていいほどモータージャーナリストが登場しています。

業界の重鎮とも言われる方もいるようで、彼らは自動車の歴史の生き字引的な存在なのでしょう。モータージャーナリストはそれぞれ造詣が深い得意分野を持っています。中には、広い視野を持つモータージャーナリストも存在します。

もちろん、カーマガジンは第一に自動車メーカーや関連業界のために存在しています。企業群がマガジンの生命を握る広告主様なので。

自動車メーカーの広告が無いカーマガジン

管理人は時々、このマガジンを購入します。このマガジンには、自動車メーカーの広告が一切見られないからです。

ニューモデルマガジンX 2019年 01 月号 [雑誌]

基本的な自動車の情報は自動車メーカーのオフィシャルサイトにアクセスすれば得られます。関連情報サイトが多々あるため、カーマガジンの存在意義が薄らいでしまっているのでしょう。

約3万点の部品で成り立つ自動車

エンジンルーム

自動車は約3万点の部品で成り立っていると言われます。

ボルト1本からエンジン、ボディ、シート、サスペンション、タイヤ、ホイール、電装系に至るまで全てはノウハウの塊。時代と共に車のエレクトロニクス化が加速し、各部がブラックボックス化しています。

たった1人のモータージャーナリストが2~3万点のパーツを全て理解し、自動車を微に入り細に入り評価するなんて到底ムリな話。

例えば、自動車のCAN-BUS通信はあたかも人間の神経細胞のように複雑化し、膨大なプログラムが動いています。その道のエンジニア以外は理解不能な世界。

トラクションコントロールやスタビリティコントロールをはじめ、衝突被害軽減ブレーキシステム、自動運転などのカーエレクトロニクスが高度に進化してきた背景からも、1人のジャーナリストの守備範囲を遥かに超えているのです。

つまるところ、モータージャーナリストは世界の自動車業界の動向、そして自動車のボディデザインやインテリアデザイン、各パーツの質感、走り、操舵感、燃費、車体やエンジン、トランスミッション、サスペンション、タイヤの出来具合を各自の評価軸をもって評価し、自動車メーカーから上がってくる広報資料を基に外部へ情報を伝達する方々ではないでしょうか。

裾野が広い自動車産業

電子回路、基盤

本来、モータージャーナリストは各自が専門分野を持ち、その分野でパーツと自動車の関係を感じ取って評価することで、より説得力が高まると思います。

タイヤであれば、タイヤに造詣が深いモータージャーナリストが各タイヤメーカーと連携を深めることで、より深く自動車とタイヤの関係を評価できることでしょう。

遡って言えば、モータージャーナリストたちをまとめるオーガナイザーを立てて、モータージャーナリストたちを組織化すればよかったと思います。しかし、歴史的にそれが出来なかったとなると理由があるのでしょう。

黒澤元治氏は天才ドライバー

元レーシングドライバー上がりのモータージャーナリストは技術に関しては専門外ながら、自動車の走りや各パーツの質を正確に評価できる方が多い印象を受けます。

中でも、大御所とも言えるジャーナリストは黒澤元治氏。

通称ガンさんこと黒澤氏は明らかに天才肌に属するドライバー。

ガンさんは超高感度なセンサーで自動車の微妙な動きを感じ取り、その原因を突き止める能力では日本でも随一と言われます。このような全身センサーのようなドライバーはそうはいないでしょう。

ガンさんの名言

ベストモータリング/Best motoring DVDでガンさんの名コメントは数多く、

・ドライブしやすいエンジンがある。

・走りの質が高い車はタイヤの接地性変化が少ない。

・車にはスポーツ性を与えることが大切。但し、レーシングカーとは違う意味でのスポーツ性。

・エンジンマウントの設置位置が車の操縦性に大きな影響を与える。

・いい車はドライバビリティが高い。

・ボディ剛性とサスペンションの取り付け部の剛性が大切。

・最終的にタイヤの性能で車が決まる。

等々、数え上げればきりがないほど。

自動車版、一流シェフ

HONDA NSXやBRIDGESTONE POTENZAが世界的に高く評価されたのは、黒澤元治氏がテストドライバーとして開発に関わったからとも言われています。

自動車づくりを料理に例えるならば、いくら質の高い食材を用意しても、料理の味はシェフの腕次第で大きく変わります。

例えば、中華料理の世界は「食材」+「料理人の腕」によって味が大きく左右されます。中華は食材がいいだけでは美味を出せない世界。

自動車版の一流のシェフとして、黒澤氏を人間国宝として推薦してもいいでしょう。
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